PLAYCANVASの使い方#3 編集ツールの使い方をマスターしよう

前回はPlayCanvasの編集画面の見方について学びました。
今回は、その知識を活かして、編集画面での具体的な操作方法に焦点を当てます。
初めての方でも簡単に理解できるよう、主要なマウス操作とツールバーの使い方を解説します。

マウス操作の基本

PlayCanvasでは、マウス操作によってシーン内のカメラを自由に操作できます。
ここでは、視点の移動、ズーム、回転に焦点を当てて説明します。

  • 視点の移動: マウスのホイールボタン(中ボタン)を押しながらドラッグすることで、視点を上下左右に自由に移動させることができます。
  • ズームイン・アウト: マウスホイールを前後に回すことで、シーンを拡大・縮小することが可能です。
  • 視点の回転: 左クリックを押しながらドラッグすることで、ビューポートの中央を基点として視点を回転させられます。右クリックを使用すると、任意の位置を中心に回転させることができます。

ツールバーの紹介

ヒエラルキーの左隣にあるツールバーには、シーンの編集に役立つさまざまなツールが用意されています。ここでは、その主要な機能をいくつか紹介します。

  • Translate (十字矢印): 選択したエンティティをシーン内で移動させるためのツールです。
  • Rotate (円形矢印): オブジェクトを回転させることができます。
  • Scale (斜め矢印): オブジェクトのサイズを拡大縮小します。
  • 座標切り替え (座標マーク): LocalとWorld座標系の切り替えができます。
  • スナップ (磁石マーク): オブジェクトを配置する際に、自動的にグリッドに合わせる機能です。

    以上が主に使用する機能となります。
    それ以外の機能に関しては下記となります。
  • PLAYCANVASマーク→Menu:ここからエンティティの追加、Launch、バージョン管理など様々なことが行えます。ただここにある機能は大体編集画面のどこかに同じ機能があるので、 人によって個々のボタンを使うか使わないかはだいぶ差があります。 使いやすい方法で各機能にアクセスしてください。
  • 左カーブ矢印→Undo:一個戻るとか、今の工程取り消しとか。コマンド Zです(Windowsの場合はCtrl+z)。
  • カーブ矢印→Redo:一個進むとか、直前に取り消した操作を再度実行するための機能です。「Ctrl + Shift + Z」キー(Windows)または「Cmd + Shift + Z」(Mac)です。
  • 電球→ライトマッパー:静的なシーンに対して光の影響を再現することができます。ライトマッパーは、ライト情報をもとに、シーン内の静的なオブジェクトに対して光の影響を計算して、テクスチャーマップを生成します。
  • 四角と鉛筆→CodeEditor:コードの記述を書くためのウィンドウがブラウザの別タブで開きます。PLAYCANVASはコードエディタもブラウザ上で行うので、アプリなどのインストールは不要です。便利!
  • 四角と矢印→Publish/Download:制作したプロジェクトを公開するための設定画面に移動します。Publishでは制作したプロジェクトがブラウザ上ですぐに稼働できます。PLAYCANVASのサーバーを使い、URLをクリックするだけで、プロジェクトを体験できます。
    Downloadではzipフォルダを生成します。このフォルダをAWSなどにアップロードできます。
  • ハテナマーク→How do I:クリックするとビューポートからプルダウンが表示され、使い方などを調べることができます。が、あまり使わないです。。。
  • キーボードマーク→controls:マウスやキーボード、ショートカットなどの操作方法の確認ができます

シーンにエンティティを追加する方法

エンティティの追加は、シーンの構築において重要なステップです。
以下の手順で、シーンに新しいエンティティを追加してみましょう。
下記の方法でBOXを追加してみてください。

  1. sceneをクリックして選択状態にする(背景色が黒になる)
  2. その状態でマウスの右クリック
  3. 追加したいリストが表示されるので、一番上段の「New Entity」にマウスカーソルをあわせる
  4. リストの右側に新しいリストが表示されるので、上から2番目の「box」にカーソルをあわせて、クリック。

    これでシーンに新しい「Box」エンティティが追加されます。追加されたエンティティは「Hierarchy」の最下部に表示され、選択すると「Inspector」でその詳細を確認できます。

この時HIERARCHYの最下段に「BOX」が表示されているはずです。
以上でシーンにエンティティの追加ができました。
ちなみに上記の操作はscene選択後、PLAYCANVASマークをクリックからでも行う事ができます。

HIERARCHYのBOX、またはシーン上のBOXを選択すると、右側のインスペクターにBOXの情報が表示されます。

インスペクターの一番上に「ENTITY」の項目があり、その中の
「Position」は(0,0,0)
「Rotation」も(0,0,0)
「Scale」は(1,1,1)
なはずです。

 またRENDERという項目も表示されているはずです。これはレンダーコンポーネントを持っている状態ということです。レンダーコンポーネントはざっくり言うと「描画する機能」的な感じです
ものすごく大雑把に言うと「見えるようにしている」的な感じです。 

今回は、PlayCanvasの編集画面での基本的な操作方法について解説しました。
次回は、これらのエンティティに対してさらに詳細な編集を加える方法を学びます。
編集画面での操作に慣れれば、PlayCanvasの可能性をさらに広げることができるでしょう。

最後に

ここまでの解説を読んで頂きありがとうございます。
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